イスラム国(ISIS)とISILの違い 自民党が呼び方を統一した理由

公開日: : おもめNews, 事件

――自民党が「ISIL」に呼び方を統一した理由

26日の役員会で自民党は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の呼称について、原則として「ISIL(アイシル)(イラク・レバントのイスラム国)」か「いわゆるイスラム国」という表現を使うことを申し合わせました。

その違いや、呼び方を統一した理由について。

イスラム国 ISIS ISIL

イスラム国(ISIS)と「ISIL」の違い

■イスラム国(ISIS)

ISISは、英語で「the Islamic State in Iraq and al-Sham」の頭文字をつなげたもの。

”イシス”と読めることから英語として語呂がいいと考える人もいたり、偶然ではあるが、古代エジプトの女神の名と同じである。

アラビア語では「Al-Dawla Al-Islamiya fi al-Iraq wa al-Sham」で、アラビア語でのシャムは、レバント、シリア、大シリア、場合によってはダマスカスのいずれの意味にも取れるとされる。

イスラム国は組織側が自らのことを、上記を短くして「イスラム国(Islamic State)」と表現することが多い。

国境を越えたカリフ制国家を作りたいという彼らの意思を正確に表した言葉ともいえる。

彼らがインターネットで公開した動画では、単に「国家(ダウラ)」と表現している。

■ISIL

ISIL(アイシル)は、オバマ米大統領や国連などが組織を指すのに使っているのが「ISIL」。自民党もこの表現を使うことを決めた。

アラビア語名を訳した「イラクとレバントのイスラム国(Islamic State in Iraq and the Levant)」の頭文字をつなげたもの。

米政府がこの呼称を使うのには、組織がイラクやシリア以外の国への拡大を視野に入れているとみられること、カリフ制イスラム国家を設立するという組織の計画を認めない立場を取っていることが挙げられる。

ただし、この訳が正確かどうかには議論がある。

レバント(地中海の東部沿岸地方)と訳されているのは「シャム」というアラビア語の言葉だが、シャムはトルコからシリア、エジプト、パレスチナやヨルダン、レバノンを含むもっと広い地域を指すという。

参照―CNN
http://www.cnn.co.jp/world/35053738.html

自民党がISILに統一した理由

大きな理由は、「国」であるという誤解を避けるため

イスラム国は、日本含め、国家として承認している国はどこにもない組織であり、ただのテロ集団である。

谷垣禎一幹事長は記者会見で「独立国家として承認している印象を与えかねない」と、申し合わせた理由を説明している。

また、分かりにくい場合は「いわゆる『イスラム国』と言われているテロ集団」とする、とも説明された。

他にも、イスラム圏の人々・国々も迷惑している。

「イスラム国」は一つの過激派の名称に過ぎないわけだが、その名称はさながら「イスラム諸国」を代表しているかのような錯覚を受ける恐れが高いものだ。

状況を知らない人間たちは「イスラム国」を「イスラム諸国」、あるいは「イスラムの全て」と誤認してしまう可能性も高い。

日本国内のイスラム教徒からも非難の声が広がっており、「イスラムは迫害や暴力を認めていません」と説明する。

このような状況を受けて、自民党はISILへと呼び名を統一した。

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