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バイオセーフティー”レベル4″ 危険すぎる最悪のウイルス9種

公開日: : おもめNews, その他

エボラ出血熱での被害がナイジェリアで出ているとのニュースを受けて、他にバイオセーフティレベル4のウイルスにはどのようなものがあるのか気になりましたので、まとめようかと思います。

エボラ出血熱もレベル4。

まさに人類の宿敵。最強のウイルス、バイオセーフティレベル4のウイルス9つの紹介です。

以前の記事
エボラ出血熱でナイジェリアでも死者 拡大止まらないエボラウイルスとは?

バイオセーフティレベル

バイオセーフティーレベルとは

バイオセーフティーレベル(BSL)とは、細菌・ウイルスなどの微生物・病原体等を取り扱う実験室・施設の格付けのこと。

世界保健機関 (WHO) が制定した実験室生物安全指針に基づき、各国で病原体の危険性に応じて4段階のリスクグループが定められており、それに応じた取り扱いレベル(バイオセーフティーレベル)が定められている。

4段階の分類の大まかな概要は以下の通り。

レベル1
個体および地域社会に対する低危険度。
病気を起こす可能性がそもそも低い。

レベル2
個体に対する中等度危険度、地域社会に対する軽微な危険度。
病気は起こすが、重大な被害、災害の可能性は低い。また、有効な治療法・予防法があり、感染の拡大も限られている。インフルエンザウイルスなどがこのレベル2

レベル3
体に対する高い危険度、地域社会に対する低危険度。
個に対して、重大な病気を引き起こすが、ヒトからヒトの感染が普通ない。また、治療法・予防法がある。黄熱ウイルス・狂犬病ウイルスなどがこのレベル3

レベル4
個体および地域社会に対する高い危険度。
重大な病気を引き起こし、さらにヒトからヒトへ(直接または間接的にも)感染する。さらに有効な治療法・予防法もない。

ちなみに、レベル4の実験室がある国は限られており、日本では、国立感染症研究所と理化学研究所筑波研究所にのみ設置されているものの、近隣住民の反対により、レベル3での運用が行われているだけであり、運用は停止されている。

そのため、レベル4ラッサ熱の発症患者が出た際には、検体をアメリカに発送して確認を仰ぐ事態となった。

人類最悪の敵と言えるレベル4ウイルスは以下の9種。

1,クリミア・コンゴ出血熱ウイルス(クリミア・コンゴ出血熱)

カッコ内は病名。

クリミア・コンゴ出血熱ウイルス(クリミア・コンゴ出血熱)

主な感染経路はマダニ。このウイルスに感染したダニに咬まれたり、感染動物の組織や血液に接触したりすることで感染。

ダニに咬まれてから1~3日、感染性のある血液に触れてからだと5~9日くらいで発症。突然の発熱、頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫れ、発疹、血便、血尿、鼻血などの出血症状がみられる。

重症化すると全身の出血に至り、致死率は10~40%の恐怖のウイルス。

2,エボラウイルス(エボラ出血熱)

ひものような形をしたウイルス。

エボラウイルス

致死率が50%~90%、約8割と言われる恐怖のウイルス。そのあまりの致死率の高さから、(感染者が)人にうつす前に死んでしまうため蔓延しにくい。

感染した患者は、聞いたこともない「すさまじい死に方」をするんだとか…。最初は風邪のような症状にはじまり、高熱、体細胞を構成するタンパク質が分解され消化器などから出血、体中の穴という穴から出血して死に至る。

自然宿主はコウモリ?が有力視されているが、詳しいことは分かっておらず、レベル4分類ということでもちろん対策方法もない。

3,ヘルペスBウイルス(ヘルペスB)

自然宿主はアカゲザルなどマカク属のサル

アカゲザル

感染経路は主に自然宿主であるサルに噛まれたり、引っ掻かれたりすることで感染。

局所でウイルスが増殖し、末梢神経を経て、中枢神経組織に到達し、脊髄、延髄、橋と徐々に感染し、横断性脊髄炎、上行性脊髄炎、脳脊髄炎を来す。(主に)脳炎と脊髄炎により死に至る。感染した場合には、致死率60%以上と非常高く、ほとんどの場合死に至る。

ただし、昨今、治療法が確立されたため、死亡例はなくなった。

4,フニンウイルス(アルゼンチン出血熱)

ウイルスを保有しているネズミ類との接触が感染原因

フニンウイルス(アルゼンチン出血熱)

自然宿主は、南米のトウモロコシ畑に生息するネズミ(Calomys musculinus)。

ネズミによって汚染された食品の摂取、食器の使用、塵や埃を吸いこむことによって感染する。

ウイルスに感染してから7日~14日で発症。発熱、筋肉痛、悪寒、頭痛、嘔吐、目眩を起こす。症状が進行すると、体のさまざまな部分からの出血がみられるほか、呼吸が苦しくなったり、意識がなくなったりして死に至る。

5,マチュポウイルス(ボリビア出血熱)

こちらも齧歯類が自然宿主の南米出血熱の一種。

1964年にボリビアでのみ発見。1994年の感染・死亡例以降は報告がない模様。

出血熱で、症状は同じく、突然の発熱や出血で死に至る。致死率は約30%

6,ラッサウイルス(ラッサ熱)

ナイジェリアのラッサ村で発見されたウイルス

ラッサウイルス

自然宿主は西アフリカ熱帯雨林地帯に生息する齧歯類。皮膚の小さなキズなど、接触により感染。

ヒト-ヒトでも感染し、感染者からの飛沫などでも感染。

死亡率は低く、致死率は1~2%程度。感染者の8割が軽症である。ただし、エボラウイルスの項で分かるが、致死率が低めのため、反対に蔓延はしやすい。感染者は非常に多く、毎年10万人以上が感染。5000人程度が死に至っている。

日本でも輸入感染事例が確認されているウイルス(病気)である。

潜伏期間5~21日、発症すると高熱などの症状が見られる。回復する場合には2~4週間で解熱する。ただし、回復出来たとしても衰弱がひどく、脱毛や難聴などの後遺症が残る場合も多い。

7,マールブルグウイルス(マールブルグ病)

エボラウイルスと同じフィロウイルス科に属する非常に危険なウイルス

マールブルグウイルス(マールブルグ病)

稀な症例であるが非常に危険なウイルス。高熱や内出血を引き起こし死に至る。

自然宿主はコウモリであり、コウモリや、ウイルスに感染したサルやヒトを介して感染する、と考えられている。

ワクチンも治療法もなく、感染者との接触、コウモリとの接触を避ける等でしか方法はない。

8,痘瘡ウイルス(天然痘)

かつては不治、悪魔の病とも言われた最悪のウイルス。

痘瘡ウイルス(天然痘)

人類が長い間闘い続けてきた代表的な感染症。世界で初めて撲滅に成功した感染症でもある。

非常に強い感染力、高い死亡率、さらに症状では、おびただしい数の膿胞が全身に広がり、激しい高熱を出すという見た目の醜悪さもあり、悪魔の病と恐れられてきた。

その歴史では、国や民族をも滅ぼす原因となったことさえある。

最も古い天然痘の記録は紀元前1350年頃。発源地はインドであるとも、アフリカとも言われるが、はっきりしない。基本的にヒトにのみ感染・発病させるウイルス。

現在では、「種痘」というワクチン接種による予防が極めて有効。感染後でも4日以内であればワクチン接種は有効であるとされている。また化学療法を中心とする対症治療が確立されている。

WHO(世界保健機構)が1980年に天然痘の根絶を宣言、世界で初めて撲滅された感染症となった。

いつからかは定かではないが、天然痘が強い免疫性を持つことは昔から知られており、近代医学の確立以前から、天然痘患者の膿を健康人に接種し、軽度の発症を起こさせて免疫を得る方法が行なわれていた。

現在では、ワクチンや治療法が確立されていることもあり、自然に免疫を持っているヒトはほとんどいないと言われている

そのため、生物兵器として使用されることがあれば、大きな被害が出るとの指摘もある。

ウイルスの撲滅が宣言されているものの、隠し持っている国がある可能性もあるとのことだ。

9,黄熱病ウイルス(黄熱病)

蚊が媒介するウイルス

蚊

千円札の”野口英世”が研究したことでも知られる病気。(病原体発見の業績は、その後”ウイルス”が病原体の原因だと判明し否定されていることから、現代では微生物学の分野で評価できるものは一部ではあるが…。当時の技術では限界だったので仕方がないかもしれない。)

ワクチンが有効でほぼ100%の効果が得られるが、予防接種を受けていない場合には、今でも致死率の高い極めて危険な病気。

高熱・筋肉痛や出血・黄疸などがみられ、血液のまじった黒色のものを嘔吐する。発病後5~10日で死亡することが多い。

発症時の致死率は20〜50%と言われ、非常に危険なウイルスである。

アフリカ、中南米の赤道を中心としてほぼ南北15度に常在。研究していた野口英世は、”アフリカ”にて自身が研究していた黄熱病に罹患し、死亡している。

人→蚊→人という感染経路をとり、人から人への直接感染はなく、流行地域は主にアフリカや中南米。アジアでは流行していない。

感染地域への渡航には、予防接種や蚊に刺されないよう注意が必要である。

以上、バイオセーフティーレベル4のウイルス9種でした。

参考元を参照にしながら、日本ではレベル4研究はないことなどから、現在ではどのようになっているのかは私には定かではないですが、とにかく脅威のウイルスばかりですね…。

ヒトとウイルスとの闘いはこれからも続いていくのでしょう・・・。

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