米国人メイナードさんの”尊厳死”を受けて、日本でも議論が活発化 意識調査では「認めるべき」が大多数

公開日: : おもめNews, その他

――米国の”尊厳死”を受けて、日本でも議論が活発化 意識調査では「認めるべき」が大多数

末期の脳腫瘍と診断された米国の29歳女性・ブリタニー・メイナードさんが、尊厳死が合法化されているオレゴン州に移住し、”尊厳死”を選んだ一件は日本にも大きな影響を与えた。

ヤフーの意識調査「日本でも尊厳死を認めるべき?」には、多くの回答が寄せられており、11月14日~2014年11月24日まで行われている投票では、(18日現在)「認めるべき」が84%と大多数となっている。

ちなみに「認めるべきでない」が8.6%、「分からない・どちらとも言えない」が7.4%。

日本での”尊厳死”に関する議論は今、進もうとしている。

ブリタニー・メイナードさん 尊厳死

■尊厳死を選んだブリタニー・メイナードさん

末期の脳腫瘍を患い、インターネット上で尊厳死を予告する動画を公開して話題を呼んでいた米国人女性、ブリタニー・メイナード(Brittany Maynard)さん(29)。

彼女は、米国内で「死ぬ権利」が認められている数少ない州の一つ、オレゴン(Oregon)州に夫と共に移り住むと、11月1日に薬を飲み自らの命を絶った。

ソーシャルメディアには、

「さようなら、親愛なる全ての友人たちと愛する家族のみんな。今日、私は尊厳死を選びます。この恐ろしい末期の脳腫瘍は、私からたくさんのものを奪っていきました。(尊厳死を選ばなければ)さらに多くのものが奪われてしまうでしょう」「この世界は美しい場所です。旅は、私にとって最も偉大な教師でした。最も偉大な支援者は、近しい友人や仲間たちです。こうしてメッセージを書く間にも、私のベッドのそばで応援してくれています。さようなら、世界。良いエネルギーを広めてください。次へつなげましょう」

とのメッセージを投稿。

YouTubeにアップされたビデオ(彼女はなぜ安楽死を選ぶことになったのかなどを本人、母親や夫が語っている)は、公開から5日で500万回以上再生されるなど、大きな話題となった。

彼女の決断、死をきっかけに、アメリカでは“死ぬ権利”が活発に議論され、その影響は日本にも及んでいる。

■日本でも尊厳死を認めるべきかどうか

日本でも「尊厳死」に関する議論は活発化。

ヤフー意識調査では大多数が「認めるべき」だと考えていることがわかった。

寄せられている回答には、

・「治る見込みがないのに延命。家族の精神的・肉体的・金銭的負担は計り知れない。本人だって口にできないけどきっと苦しい。せめて選ぶ自由くらいは与えてほしいと思う」
・「死ぬほど苦しく痛く辛く、いずれ近い内に死ぬのに死なせて貰えないのは拷問と同じ」
・「元来、生きようが死のうが本人の自由。持って生まれた「自然権」で認めない理由はない」
・「個人の意見を尊重すべき」

といった内容のものが多い。

反対に、「認めるべきでない」とする人には、「命は偶然的必然性により発生したもの。故意に消滅すべきではない」といった意見がみられる。

■安楽死ではないか?

ただし、今回の件については「尊厳死」ではなく、「安楽死」の方が言葉としては相応しいと考察する人もいる。

日本尊厳死協会はメイナードさんの件について、以下の声明を発表している。

日本尊厳死協会は、尊厳死を「不治かつ末期の病態になったとき、自分の意思で延命措置を中止し、人間としての尊厳を保ちながら迎える死」と定義している。尊厳死は自然死と同義語で、協会の立場からメイナードさんのケースは明らかに尊厳死ではない。

米国では「医師による自殺ほう助」を尊厳死とする考えは広まっており、同じく自殺ほう助を合法化したワシントン州も「ワシントン州尊厳死法」である。

協会が取り組む「過剰な延命治療を控えて自然死を求める」尊厳死運動は、米国の尊厳死理念と異なることを理解したうえで、わが国の終末期医療の議論が進むことを願っている

全文→http://www.songenshi-kyokai.com/messages/topics/210.html

他にも、「安楽死・尊厳死法制化を阻止する会」という市民団体は、尊厳死という名のもとに、殺人や自殺幇助が一般化する可能性があると主張している。

メイナードさんの件で、日本も終末医療に向き合うときが来たのかもしれない。

正しい方向へと議論が進むことを願う…。

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