「うまい棒」の味へのこだわりや利益をどのように出しているのかという秘密
――「うまい棒」のこだわりや利益をどのように出しているのかという秘密
毎日のように新製品が出され、無数のお菓子が存在する「お菓子大国」日本。
そんな中でも誰からも親しまれているお菓子と言えば、やはり「うまい棒」ではないでしょうか。説明不要の超有名なお菓子。
1979年の発売より、1本10円を頑なに守り、増税のあった今でも同じ値段。
「チーズ」「たこ焼き」「サラミ」「明太子」「コーンポタージュ」・・・などなど味も多彩で、まさに誰からも愛される国民的お菓子です。
今回は、そんなうまい棒の秘密を、『うまい棒は、なぜうまいのか? 国民的ロングセラーの秘密』(チームうまい棒/著、日本実業出版社/刊)よりご紹介。
へえーと思う内容があるかもしれません!
参考元→http://news.livedoor.com/article/detail/9308916/
うまい棒の3つの秘密
1:あの穴にはちゃんとした意味が!
あの大きな空洞。1度くらいは「材料費」をケチるためじゃないか?そう思ったことも。
しかし、あの穴はサクサクした食感を出すためにわざと作られており、より美味しくするための工夫の1つ。
さらにあの穴を空けることにより衝撃に強くなるため、あらゆる運送手段に耐えられるようになっています。
製造するコストだけでいえば、むしろ穴をあけないほうが安く上がるようですが、そこは製造会社の「やおきん」さんのこだわり。
お金をかけてしっかりと美味しい商品を!という伝統なのです。
2:増税しても頑なに一本10円の理由
色々な商品が値上げ、値上げ、値上げ・・・の中、今でも1本10円を貫く「うまい棒」。
ここにも会社のこだわりがあります。
うまい棒が登場したのは、1979年、世はまさに第二次オイルショックの年。物価は高騰し、安い駄菓子などは次々と姿を消していったのだといいます。
子どもが少ないお小遣いで買えるようなお菓子はどんどん無くなっていきました。
そんな中で、「子どもたちにも買うことが出来て、喜ばせられるお菓子を!」それがうまい棒誕生の理由なんです。いい話ですね( ;∀;)
やおきんはその考えを今でも貫いており、消費税が導入されてからも、増税されてからも、物価があがっても、30年間以上も1本10円を守っています。
3:たこやき味の食感が違う理由
数ある味の種類の中で、最もコストがかかるのはたこ焼き味です。
食べたことがある人なら分かると思いますが、明らかに他とは食感が違いませんか?
他が「サクッと」した食感なら、たこやき味はちょっと硬い「カリッと」した食感。
この食感は、この味にだけ使われている「ソースの二度焼き」製法によるもの。一度タレをつけて焼いた後に、粉をつけてもう一度やくことで濃厚な味とカリカリの食感を生み出しています。
本物のたこ焼きに近づけるため、あおさや紅ショウガまで配合しています。
1本10円でも、そこに美味しさをとことん追求するのが「うまい棒」の一番の理由なのかもしれませんね。
うまい棒の利益はどうやって出しているのか
うまい棒の利益についても少しご紹介。「1本10円でどうやって儲けを出しているんだ・・・?」誰もが考えたことがあるかもしれません。
うまい棒の原価は7~9円と言われており、利益は一説には2円もあるのだとか。利益率20%の商品とかやばい。
原価から考えると、そんな利益を出すのは難しいのではないかと思いますが、そこは色々な工夫により、極限までコストを削減しています。
例えば、うまい棒の大きさが原材料の価格によって変わるのを知っていますか?
原材料が高くなるとうまい棒は短くなります。(07年秋まで内容量7~9gであったが、原料費高騰による影響により、10年1月では内容量5~6gになったりなど。)
味を変えずに微妙に短くするその技術がむしろ匠の技ですね。
また、穴のことについて少し触れましたが、あの形状のおかげで割れたり折れたりせず、どのような運送にも耐えられます。実は一番かかるコストは運送費で、これをどのような運送にも耐えられるようにしたことで節約しています。
さらに、会社は工場を持っていません。
商品の企画を契約工場と話し合って生産しており、結果として人件費や工場の維持費などがかからないため、十分利益がとれるという仕組み。
まとめ・感想
以上、うまい棒に関するトリビアの紹介でした。
10円を貫くためのコストを徹底したり、10円でも美味しさを求める姿勢、素晴らしい企業努力ですよね。
裏側を知れば、大好きな「うまい棒」がさらに美味しく感じられるかもしれませんね。
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うまい棒は、なぜうまいのか? 国民的ロングセラーの秘密 チームうまい棒 日本実業出版社 |